都市と地域の炭素管理に関する研究（平成 29年度）
Studies on carbon management in urban and regional area

研究概要

GCPの国際研究計画の一部として、都市と地域における炭素管理に関する研究を実施する。国内外の共同研究者と連携して、炭素管理に関するデータの収集を行い、ＣＯ２排出量の推定や炭素管理手法の検討をおこなう。特に、土地利用シナリオに関する情報の収集と分析を実施する。

研究の性格

• 主たるもの：応用科学研究
• 従たるもの：政策研究

全体計画

規模の異なる複数の都市・地域テストサイトにおける、炭素管理に利用可能な地域資源（再生可能エネルギー、バイオマスなど）の空間分布を把握し、都市や地域の炭素管理を考慮した土地利用シナリオを分析する。また、空間詳細な土地利用シナリオの検討に必要となる検証情報をするために、リモートセンシング情報などを用いて、都市形態と排出量との関係を調査・分析を実施する。

今年度の研究概要

グローバルな都市の炭素排出量に関するデータベースのテストバージョンの作成に注力する。これに関連し、本分野における主要な専門家を招き、国際ワークショップを開催して議論を主導する。また、Future Earthの専門家会議に参加し、Knowledge Action Network (KAN) の研究計画へのフィードバックを行うなど、前年度に続き、Urban Knowledge Action Network (UKAN) の発展に貢献する。引き続き、アジアの主要都市における都市のエネルギーレジリエンス評価に関する研究提案を進め、また、WUDAPTイニシアティブにも貢献する。さらに、持続可能な都市発展のためのボトムアップのアプローチに関するいくつかのワークショップを開催する予定である。

外部との連携

共同研究機関： アジア工科大学院