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中間周波数帯電磁波の健康影響評価と医用応用への探索(平成 27年度)
Study of the possible biological effects and medical applications of intermediate frequency electromagnetic fields

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1517CD011
開始/終了年度
2015~2017年
キーワード(日本語)
中間周波電磁界
キーワード(英語)
Intermediate frequency electromagnetic fields

研究概要

家庭用電磁調理器等に使用されている中間周波帯(300Hz〜10MHz)の電磁界の生体影響・健康影響については研究未解明の部分が多い。世界保健機関(WHO)においてもこの分野の研究推進が推奨されている。本研究では動物実験と細胞実験を通じて、中間周波電磁界の安全性を担保するための科学的根拠についての知見を収集することを第一の目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

。本研究では、電磁調理器から放出される主要周波数である20キロヘルツ(kHz)の電磁界の神経系へ及ぼす影響について中心的にそのリスクを評価する。我々はこれまでにマウスへの全身曝露で、海馬におけるNMDA受容体サブユニットNR1が可逆性の発現亢進を示唆するデータを得ている。本研究ではこれをさらに発展させ、電磁界曝露による海馬におけるNMDA受容体変化の再現性確認、反応性、組織像などについて検討し、また初代神経培養細胞や海馬切片を用いた曝露による影響評価をin vitroで明らかにする。また一方で、非常に強い中間周波電磁界にがん組織が晒された際の血管新生、がん増殖の抑制効果についてバイオイメージングの手法を用いて明らかにし、中間周波電磁界の医療応用に関して適用可能性を追究し、中間周波電磁界について、リスクとベネフィットの両面から追究することを目的とする。

今年度の研究概要

27年度には、動物実験でこれまで確認されているNMDA受容体のサブユニットであるNR1の発現レベルの可塑性の変化についてRT-PCR法によりさい発現を確認したのち可塑性の結果をもたらず曝露条件について、これまでは7日後のみの検討だったリカバリータイムをさまざまに設定して検討を行う、リカバリーの日数依存性についてけんとうする。また、蛋白質レベルでの発現および時間空間的な局在性について海馬を中心にのうの免疫組織化学染色を検討する。

外部との連携

研究代表者:牛山 明・国立保健医療科学院・生活環境県境部・上席主任研究官

研究分担者:池畑 政輝・公益財団法人鉄道総合技術研究所・人間科学研究部・主任研究員

研究分担者:和田 圭二・首都大学東京・都市教養学部・准教授

研究分担者:鈴木 敬久・首都大学東京・都市教養学部・准教授

課題代表者

TIN-TIN-WIN-SHWE

  • 環境リスク・健康領域
  • シニア研究員
  • M.D., Ph.D (Medical Science)
  • 医学,生理学,生化学
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