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資源利用のライフサイクル管理に関するシステム評価と制度研究(平成 27年度)
Systems approach and policy study on life-cycle resource management

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1115AQ009
開始/終了年度
2011~2015年
キーワード(日本語)
システム評価,国際物質フロー,資源リスク,物質ライフサイクルにおけるリスク管理,3R政策,拡大生産者責任
キーワード(英語)
Environmental system analysis, Global material flow, Resource security, Risk management from cradle to cradle, 3R policy, Extended producer responsibility

研究概要

将来の資源需要と国際物質フローを解析・評価するためのシステム評価手法の開発と,日本のクリティカル資源の判定と資源依存リスク評価に向けた応用研究を展開し,システム評価の深化による学術的貢献と我が国の持続的資源利用に向けた社会的技術的要件の提示を通じて政策的貢献を行う。
 また、物質ライフサイクルにおけるリスク調査・管理方策等を開発や循環型社会・廃棄物分野における法令・マネジメント手法の展開を行って、将来日本が備えるべき制度・メカニズムの具体的内容を提示し、行政や企業に対する先導的な知的支援に貢献する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

資源利用の状況を包括的に把握するための勘定体系やその構造的特性を解析評価するため、物質フロー分析、産業連関分析、ライフサイクルアセスメント,パネルデータ分析等を中心としたシステム評価手法に関する理論および実証研究を行う。
 また、前中期計画期間から継続的に貢献してきた循環基本計画や個別リサイクル法のフォローアップを行うとともに、我が国の循環促進方策や循環プロセス等におけるリスク管理方策のさらなる発展に向けて諸外国の制度調査と比較、生産者・消費者・自治体等の責任分担研究、制度設計等の検討等を展開する。さらに、将来の各自治体における廃棄物処分量の減量と適正な廃棄物処理を確保するための研究を展開する。

今年度の研究概要

資源のシステム評価・管理に係る基盤研究として,国際サプライチェーンモデルの改良と動学モデルの開発を継続しつつ,クリティカルメタルの資源リスク評価手法の確立と実証を拡充する。物質ライフサイクルにおける循環促進方策とリスク管理方策に係る基盤研究として,リサイクル法の見直しに関する検討と拡大生産者責任の国際的な視点ならびに環境製品政策での検討を進める。また、循環基本計画の動向をフォローしながら、2Rの進展に関わる検討やストック・機能の検討を進め、容器包装の減量化の効果や長期使用製品ならびに廃製品の機能量やストック量を解析する。

外部との連携

責任・制度研究については、スウェーデン・ルンド大学(Lindhqvist先生、Tojo先生)、京都大学(浅利美鈴先生)青山学院大学(松本茂先生)、創価大学(碓井健寛先生)・富山大学(山本雅資先生)らと連携して実施。

備考

拡大生産者責任制度の調査ならびに多機能製品の研究は、MOUを締結しているスウェーデン・ルンド大の研究者との共同研究により実施する。また、経済研究の一部は、旭硝子財団「エコプロダクツの購入助成が消費者行動に与える影響の分析」(課題代表者:青山学院大学・松本茂准教授)において実施し、制度研究の一部は、環境省環境研究総合推進費「電池の循環・廃棄システム構築に向けた環境負荷解析及び政策比較研究」(課題代表者:京都大学・浅利美鈴助教)で実施する。

課題代表者

南齋 規介

  • 資源循環領域
    国際資源持続性研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(エネルギー科学)
  • システム工学,化学工学
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担当者