ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

全球雲解像モデルを用いた高分解能シミュレーションによる大気汚染に関する研究(平成 26年度)
A study of air pollutions with high resolution using a global cloud-resolving model

予算区分
AF 奨励
研究課題コード
1414AF001
開始/終了年度
2014~2014年
キーワード(日本語)
エアロゾル,対流圏オゾン,NICAM-Chem
キーワード(英語)
Aerosol, Tropospheric ozone, NICAM-Chem

研究概要

大気汚染物質の全球高分解分布を得ることは、地域環境・気候変動・健康影響の点から非常に重要である。現在では人工衛星を用いて10kmスケールの全球分布を導出できるが、晴天下に限定され、高い地表面反射率の地域では誤差が大きい。逆に数値モデルでは世界的にもまだ得られていない。そこで本研究では、全球10kmスケールで大気汚染物質シミュレーションを行い、高分解能による再現性向上を期待し、地球規模で地域環境問題をより高精度で把握することを目的とする。研究内容は、全球雲解像モデルNICAMと結合した大気汚染物質輸送モデルである“NICAM-Chem”は、課題提案者が主として開発しているので、これを用いて、世界に先駆けて水平分解能10kmスケールの全球シミュレーションを、スーパーコンピュータ「京」で行う。そして、得られた全球データから、各地域における大気汚染を比較する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

・使用するモデル: エアロゾルおよび対流圏エアロゾルを計算できるNICAM-Chem (Suzuki et al., 2008; Goto et al., 2014; SALSA, 2014)
・計算資源: 理化学研究所計算科学研究機構にあるスーパーコンピュータ「京」(「全球規模大気環境汚染に関わる統合環境モデリング」FYH26, 代表:中島映至/東京大学)
・数値実験: 分解能を段階的に変えた実験(7-56km)を積み重ねる。
・解析: 実験毎に観測データを用いた検証を行いながら、大気褐色雲(ABC)が激しい世界の都市を中心に解析し、地域汚染の把握を行う。

今年度の研究概要

「全体計画」と同じ。

関連する研究課題
  • 0 : 地域環境研究分野における研究課題

課題代表者

五藤 大輔

  • 地域環境保全領域
    大気モデリング研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(理学)
  • 化学,物理学
portrait