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地域特性を活かした資源循環システムの構築(平成 26年度)
Establishment of material cycles system by utilizing regional characteristics

研究課題コード
1115AA023
開始/終了年度
2011~2015年
キーワード(日本語)
地域特性,資源循環,地域産業連関モデル,社会関連共通資本
キーワード(英語)
regional characteristics, material cycle, interregional input-output model , social capital

研究概要

循環型社会づくりにおいては、多様な地理的規模で適正な資源循環システムを構築していくことが必要である。本研究では、廃棄物等の発生の状況、産業の立地状況、様々な主体の関係性等の地域特性を活かした資源循環システムを構築するための枠組みについて検討する。また、市町村都道府県レベル、都道府県圏域レベル、圏域国レベルといった地理的規模を対象として、いくつかの循環資源(廃プラスチック、廃棄物系バイオマス、クリティカルメタル等を含む使用済み製品等)を題材にしながら、適正な資源循環システムの設計を行う。システムの設計においては、環境負荷や費用の低減を目標とするが、同時に、地域の産業や様々な主体の積極的な活用と育成によって、地域活性化や地域振興につなげることを目標とする。このような具体的なシステム設計を通じて地域社会への貢献を目指すとともに、学術面では、資源循環の適正な地理的規模を推定する論理の確立や地域における資源循環利用のための概念設計で貢献する。

今年度の研究概要

地域特性を考慮した資源循環システムの構築を目指し、前年度までに実施してきた地域資源循環システムの環境面の評価や人口減少下における施設整備のシナリオ解析を継続させるとともに、事例研究を増やして、地域の課題と解決策を体系的に整理してその構造化を進める。さらに、これまでの知見を地域戦略の策定へと総括するための検討に着手する。
 具体的には、第一に、バイオマスの地域循環関連の地域課題・解決策を調査を継続し、その構造化を行う。第二に、システム分析により施設の統合化や人口減少下における施設整備のシナリオ解析やシステム分析を行う。第三に、47都道府県の地域産業連関表を用いた温室効果ガスの地域排出量推計を引き続き行う。第四に、金属のうち、ニッケルめっき汚泥に着目しその回収システムを構築するための予備的検討に着手する。そして、第五に、これらの知見を集約するため、地域戦略策定のための複数のアプローチを提示し、それぞれの留意点を整理する。

外部との連携

高知大学、岡山大学、北海道大学、京都大学、鳥取大学、埼玉県環境科学国際センター、芝浦工業大学、農業・食品産業技術総合研究機構、土木研究所、岩手大学、環境自治体会議。

課題代表者

田崎 智宏

  • 資源循環領域
    資源循環社会システム研究室
  • 室長(研究)
  • 博士 (学術)
  • システム工学,政策学,工学
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担当者