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鉛及びヒ素などの食品汚染物質の実態調査ならびにその健康影響に関する研究(平成 25年度)
Studies on lead- and arsenic-exposure from food and their health impacts

予算区分
DA 厚労−厚労科研費
研究課題コード
1315DA001
開始/終了年度
2013~2015年
キーワード(日本語)
無機ヒ素,鉛,食品汚染,健康影響
キーワード(英語)
inorganic arsenic, lead, food contaminant, health impact

研究概要

我が国の平均的な鉛及びヒ素の曝露量は低いが、上水道に残存する鉛管や地域限定的に土壌中鉛の高い地域がある。また、ホンダワラ科の海藻の多食者や井戸水および米からのヒ素経口曝露の高い事例が散見される。鉛及びヒ素曝露は胎児、小児がハイリスク集団であり、現時点での生体負荷量とその曝露源を確認し、健康影響および生体影響の可能性の有無について調査することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

国内では鉛及びヒ素曝露が高い可能性のある地域と対照地域の妊婦と出生児及びその兄弟姉妹を被験者とする。鉛及びヒ素の曝露量評価、および妊婦の血液および臍帯血を用いた生体負荷量を測定する(自治医科大、旭川医科大)。健康影響に関しては、バイオマーカーと推定される遺伝子発現及びエピジェネティック変異について、井戸水からのヒ素曝露の高いパキスタン・シンド州で収集する生体試料との差を精密に解析する(自治医科大、国立環境研)。

今年度の研究概要

国立環境研では、ヒトの血液細胞において影響検出のためのマーカーとなる可能性のあるDNAメチル化領域についてパイロシークエンサー等での解析条件を確立し、ヒト血液のゲノムDNAについて測定を実施する。

外部との連携

課題代表者:香山不二雄(自治医科大学)、その他の分担者:吉田貴彦(旭川医科大学)、所内研究協力者:鈴木武博

課題代表者

野原 恵子