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持続可能なライフスタイルと消費への転換に関する研究(平成 24年度)
A research for the sustainable consumption patterns and lifestyles

研究課題コード
1115AA092
開始/終了年度
2011~2015年
キーワード(日本語)
持続可能な消費,定量モデル
キーワード(英語)
Sustainable consumption, Quantative model

研究概要

本課題では、世帯もしくはそれ以上の社会(機能)集団スケールを対象に、持続可能なライフスタイルと消費への転換についての検討および転換策の提言を行う。そのため、ライフスタイルの大きな流れを、社会の制度・慣習などに起因する構造的問題であると考えられるワークライフバランスや非正規雇用の増加や、個人と世帯という重層性を積極的に考慮して把握し、それをもとに2020年、2030年に向けたライフスタイル・シナリオの構築を行う。さらに、その定量的評価を行い、持続可能な消費問題の解決に向けての提言を行う。世帯の所得が上がるほど人々の環境政策への支持率が上昇することが多くの社会調査により明らかにされているが、同時にエネルギー消費についても所得の上昇に伴い増加する。このように、環境への取組の認識は高まっても必ずしも有効な取組や行動に結びつくわけではないことから、その背後にある様々な社会的、文化的要因などを把握したうえで、それらをふまえたライフスタイル転換の道筋を提示する必要がある。本課題では、メゾ(世帯もしくはそれ以上の社会(機能)集団単位)スケールを対象に、持続可能なライフスタイルと消費への転換についての検討および転換策の提言を行う。

今年度の研究概要

社会変化による生活変化の抽出・設定、2)社会軸と価値規範軸の交絡によるライフスタイルの重層的シナリオ・ライティング、3)家計生産・ライフスタイル・モデルの拡充と推計の3つの項目より構成される。2011年度は、現在のライフスタイル・消費がどのような制度・慣習・社会経済条件によって規定されているのかについて、既存社会統計(消費実態調査や家計調査、社会生活基本調査、就業構造調査等)を用いて、現状を把握する。さらに、2011年3月11日の東日本大震災は、日本在住者の価値観、生き方を変える可能性があるため、このインパクトを把握するための調査を実施する。

課題代表者

青柳 みどり

  • 社会システム領域
    脱炭素対策評価研究室
  • シニア研究員
  • 博士 (農学)
  • 社会学,農学
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担当者