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マングローブ生態系の高い生産機構の鍵-窒素固定菌の役割とその環境応答(平成 23年度)
A Key to a highly productive mangrove ecosystem-The role of the nitrogen fixing bacteria

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1111AQ005
開始/終了年度
2011~2011年
キーワード(日本語)
マングローブ,窒素
キーワード(英語)
mangrove, nitrogen

研究概要

マングローブ生態系は,多様な生物を育む生産性の高い生態系として着目されているにも関わらず,世界レベルで衰退と減少が進行している.今後,マングローブ生態系の維持と保全について科学的知見に基づいた指針を得るためには,この生態系の基盤を構成しているマングローブ植物に関する生理生態学的知見を得ることが急務である.特に窒素不足に陥りがちな沿岸域における植物の窒素獲得機構は,マングローブ生態系における有機物生産の肝であると考えられるが,明らかにされていないことが多い.本研究課題では,「マングローブ生態系の高い生産性の鍵は植物と窒素固定菌との相互関係にある」という視点の下,マングローブ植物の窒素獲得様式を明らかにする事を第一の目的とする.

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

本研究は,温室栽培実験と野外調査により進めていく.具体的には,マングローブ生態系を構成する代表的な植物数種について,その生育土壌の窒素固定活性の空間分布トレンドを数段階のスケール(根・樹木・森林レベル)で測定し,植物の存在と土壌窒素固定活性との関係を検証する.また,栽培実験によって,各植物の窒素利用特性と土壌窒素固定機能との関係を明らかにする.

今年度の研究概要

1年目は,マングローブ生態系を構成する代表的な樹種のうち,ヤエヤマヒルギ(Rhizophora Stylosa)に焦点を当てる.温室栽培個体では,根圏のどの部位に窒素固定活性が発現しているのかを明らかにする.さらに野外生息地における実際的な空間分布トレンドを個木レベルから森林レベルの範囲で測定する.

外部との連携

琉球大学熱帯生物圏研究センター

関連する研究課題
  • 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題

課題代表者

井上 智美

  • 生物多様性領域
    環境ストレス機構研究室
  • 主幹研究員
  • 理学博士
  • 生物学,化学
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担当者