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低炭素社会に向けたビジョン・シナリオ構築と対策評価に関する統合研究(平成 23年度)
Comprehensive climate policy assessment and development of visions and scenarios towards a low-carbon society

研究課題コード
1115AA013
開始/終了年度
2011~2015年
キーワード(日本語)
低炭素社会,気候変動,統合評価モデル,将来シナリオ,国際制度
キーワード(英語)
low carbon society, cimate change, integrated assessment model, future scenario, international institution

研究概要

日本、アジア地域、世界のそれぞれを対象に、将来の経済発展を実現しつつ温室効果ガス排出量を大幅に削減できる低炭素社会の実現可能性と、そこに至る道筋を一連のシナリオとして定量的、定性的に明らかにするために、様々な種類のモデルの開発とそれらを用いた分析を行うことを目的とする。また、難航する気候変動対処のための新たな国際法的枠組みに関する国際交渉や、気候変動影響を可能な限り抑える国際的な方策に資する定量的、定性的な分析を行うことも目的とする。研究体制は、3つのサブテーマで取り組む。
サブテーマ1:アジア低炭素社会シナリオ開発及び社会実装に関する研究
サブテーマ2:日本及び世界の気候変動緩和策の定量的評価
サブテーマ3:低炭素社会構築のための国際制度及び国際交渉過程に関する研究
また、IPCCAR5、UNFCCCプロセスでの次期国際制度、RIO+20、LCS-RNet等、国際的な活動にも積極的に貢献することを目指して、研究を遂行する。

今年度の研究概要

アジア主要国における低炭素社会実現に向けた施策を評価する統合評価モデルの開発を行うとともに、気候変動に関する国際制度を踏まえた世界の温室効果ガス排出経路について世界モデルを用いて分析する。
サブテーマ1では、2℃目標、2050年世界半減を念頭に置いたアジア低炭素社会シナリオ分析を行うとともに、マレーシア等の日本以外のアジア諸国でステークホルダーを集めたワークショップを行い、シナリオ研究成果を紹介し意見交換し社会実装するための知見を集める。また、経済影響を評価しつつ低炭素社会実現までの道筋を評価できるバックキャストモデルを開発し、日本を対象として適用する。
サブテーマ2では、世界多地域多部門モデルを用いて、世界の温室効果ガス安定化濃度シナリオを検討するとともに、日本を対象としたモデルをもとに、現状の社会動向踏まえて、日本の中長期目標を検討する。
サブテーマ3では、COP17等にて想定される決定案を踏まえ、将来の法形式について検討する。また、中国等途上国の参加を促進する方策を検討する。

課題代表者

増井 利彦

  • 社会システム領域
  • 領域長
  • 博士(工学)
  • システム工学,土木工学,経済学
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担当者