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北西太平洋の混合域における臭素系ハロカーボンの高濃度現象の解明(平成 22年度)
Production of brominated halocarbon in the Oyashio-Kuroshio mixed water region of the Northwest Pacific

予算区分
CD 文科-科研費 若手研究B
研究課題コード
1011CD001
開始/終了年度
2010~2011年
キーワード(日本語)
ハロカーボン,植物プランクトン,生物起源気体
キーワード(英語)
halocarbon, phytoplankton, Biogenic gas

研究概要

2008年8月に北西太平洋でハロカーボンのモニタリングを実施したところ、混合域北部(北緯42〜44度,東経145〜160度)の測線で海水中の臭素系ハロカーボンが高濃度になることを発見した。そこで、臭素系ハロカーボンの濃度分布の季節変化をモニタリングする。モニタリングを実施した場所の海水を用いて培養実験を行い、海水中での生成・分解量を求める。培養実験と海洋モニタリングの結果を比較して高濃度現象を解明するのが目的である。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

平成22年度
・海水中の臭素系ハロカーボンの水平・鉛直分布を船上測定するためのシステムを開発する。
・海水をボトルに封入してハロカーボンの生成・分解速度を調べるための、ボトル培養実験の方法を確立する。
平成23年度
・北西太平洋の黒潮-親潮混合域で海洋観測を実施して、臭素系ハロカーボンのモニタリングとボトル培養実験を行う。

今年度の研究概要

 海水中のハロカーボンを気相に抽出するための前処理として、気液平衡装置(EQ装置)とパージ&トラップ装置(P&T装置)を併用する。気体試料中のハロカーボン濃度を測定するシステムとして、自動大気濃縮器/ガスクロマトグラフ/質量分析計(GC/MS)を用いる。EQ装置とP&T装置の両方をGC/MSに組み合わせるシステムの開発を行う。
 混合域で海洋表面〜亜表層(水深100m程度)の海水を採取して、船上にて培養実験をする方法を確立する。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

大木 淳之