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堰き止め型貯水池の連結性が水生植物の群集構造に与える影響の評価(平成 21年度)
Evaluation of the importance of hydrological connectivity for aquatic macrophyte community in irrigation ponds

予算区分
KZ その他公募
研究課題コード
0909KZ001
開始/終了年度
2009~2009年
キーワード(日本語)
ため池,水草,保全
キーワード(英語)
irrigation pond, aquatic macrophyte, conservation

研究概要

水生植物群落は、水質浄化の役割を担うとともに、淡水域に生活する他の生物の生息場所や隠れ家を提供することで、水域全体の生物多様性に大きく寄与すると考えられている.一般に,ある生育地における生物の多様性や群集の構造は,生育地内の物理・化学的環境や生物間相互作用だけでなく,他の生育地からの種子や個体の移入にも影響される.本研究では,農業用ため池のうち,谷池をモデル生態系としてとりあげ,水流による種子・散布体の散布が、その下流に位置する貯水池の水生植物の群集に寄与する度合を明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

調査は国内で最もため池の密度が高い兵庫県南部で実施する.労力・調査時期の制約から各年度約50個程度ため池を調査する.調査対象域には,全く連結のない孤立した池から,6つ池が一列に連結している池の連なり(池群)までが調査地に存在しているため,これら連結度合いの異なる池を調査対象とする.現地調査により得られたデータの統計解析を整理し,統計モデリングを実施する.この際,注目する要因以外にも,水生植物群集の規定要因が存在する可能性があるため,データ解析には一般化線形混合モデルやベイズ推定などを用いる.これら最新の統計手法を用い,ため池の連結度合いが,水生植物群集の多様度および群集構造に与える影響をそれぞれ評価する.

今年度の研究概要

単年度であるため,同上

関連する研究課題
  • 0 : 環境リスク研究センターにおける研究活動

課題代表者

赤坂 宗光

担当者

  • 高村 典子