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臓器特異的なTCDD反応性のAhR依存的な遺伝子発現調節メカニズムからの解析(平成 21年度)
Studies on the mechanism of tissue-specific modulation of AhR-dependent gene expression

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0910CD004
開始/終了年度
2009~2010年
キーワード(日本語)
ダイオキシン,AhR,CYP1A1,遺伝子発現の臓器特異性
キーワード(英語)
Dioxin, AhR, CYP1A1, tissue-specific modulation of gene expression

研究概要

ダイオキシンの毒性は転写因子AhRが仲介し、ダイオキシンの毒性とAhR依存的な遺伝子発現はよく対応することが知られている。ダイオキシン反応性には臓器特異性が存在するが、そのメカニズムはいまだ不明な点が多い。そこで本研究では、ダイオキシン類の中で最も強い毒性をもつ2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin (TCDD)の臓器特異的な反応性を、AhR依存的な遺伝子発現調節メカニズムから解明することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

2009年度:低用量のTCDDを曝露したマウスの肝臓、脾臓、胸腺において、AhR依存的に発現される代表的な遺伝子であるCYP1A1の発現調節に関与する因子を同定し、各臓器おけるCYP1A1遺伝子発現調節メカニズムを明らかにする。
2010年度:各臓器においてChIP-on-ChipによりAhRにより直接的に遺伝子発現調節をうける遺伝子の網羅的解析をおこない、臓器ごとにAhR依存的に発現変動する遺伝子を明らかにする。それらの遺伝子のパスウェイ解析、及び各臓器間で発現が顕著に変化した遺伝子の発現調節に関する因子を同定する。

今年度の研究概要

本年度は、転写抑制因子に着目して臓器特異的なCYP1A1遺伝子発現調節メカニズムを明らかにする。具体的には、低用量のTCDDを曝露したマウスの肝臓、脾臓、胸腺において、転写抑制因子の発現量を調べる。また、発現に大きな変化があった因子については、CYP1A1エンハンサー領域への結合、リクルートを調べる。

課題代表者

鈴木 武博

  • 環境リスク・健康領域
    病態分子解析研究室
  • 主任研究員
  • 工学博士
  • 生物学,生化学
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