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PP2Aを利用した藍藻毒ミクロシスチンの簡易分析キットの開発(平成 21年度)
Development of microcystin quantitation kits using PP2A

予算区分
ZZ 企業からの受託
研究課題コード
0809ZZ001
開始/終了年度
2008~2009年
キーワード(日本語)
ミクロシスチン,PP2A,定量
キーワード(英語)
microcystin, PP2A, quantitation

研究概要

本研究開発ではこれらMC類のPP2A活性阻害試験を行う事によって同族体間のPP2A活性阻害作用の差異を明らかにし、さらに、ヒト培養細胞を用いた細胞毒性評価法を確立する。これらの結果から、PP2A活性阻害と細胞毒性の相関関係を明らかにし、PP2A活性阻害を利用した検出方法の実用性を示すことによって、MC類の検出、定量方法の確立及びその方法を行うためのキットの開発を試み、MC標準品及びキットの製品化を行う事を目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

現在、70種類を越えるMC同族体が単離、報告されており、その構造と毒性の関係が一部のMC類に関して明らかになりつつある。しかし、殆どの同族体についてPP2Aに対する活性阻害作用の報告はなく、また、市販のMCが僅か数種類であることから、PP2A活性阻害作用を利用した検出法がこれら同族体に適用できるかは明らかにされていない。さらに、市販のMC類はその精製純度が一定ではなく、高純度で供給されているものが少ない。また、メーカー側の都合で急遽販売中止になるなどその供給体制は不安定である。そのため、独自に高純度のMC標準品を供給できるシステムを構築する必要がある。

今年度の研究概要

多様なMC同族体によるPP2A活性阻害作用の確認とMC標準品の安定供給の為に、各MC類を産生する藍藻株の単離、培養条件の検討を行い、さらにこれら藍藻株からのMCの抽出、精製等の条件を検討する事によって、MC同族体を大量に調製する技術の確立を試みる。

備考

(株)トロピカルテクノセンターが研究代表となっている経産省地域イノベーション創出研究開発事業の再委託である。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

佐野 友春

担当者

  • 高木 博夫