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マングローブ植物の根圏酸化機能に関する研究(平成 20年度)
An effect of oxygen-releasing mangrove root on sediment chemicals

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0810CD003
開始/終了年度
2008~2010年
キーワード(日本語)
マングローブ,根圏酸化
キーワード(英語)
mangrove, rhizosphere oxidization

研究概要

 潮間帯は満潮時に起きる海水の進入のため、常に塩分を含んだ冠水にさらされている。マングローブ植物はこのような過酷な環境に適応した植物で、独特かつ豊かな森林生態系を形成して陸域と海域生態系とをつないでいる。しかし近年、開発や社会システムの変化に伴って、世界中のマングローブ林が伐採され、急激に減少しており、生態系への影響が危惧されている。
 本研究ではマングローブ生態系の基盤である底質土壌を性格づけている重要なメカニズム、「マングローブ植物の根が土壌に与えている影響」について明らかにすることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

 本研究は1)マングローブ植物による根圏酸化能力の定量化、と2)根圏酸化による底質環境への影響評価、の2つを柱として遂行する。本年度は1)について取り組み、来年度以降に2)について取り組む。
 日本のマングローブ生態系を構成する代表的な植物3種(ヒルギダマシ、ヤエヤマヒルギ、オヒルギ)を対象とし、ポット実験と野外実験を行う。
 

今年度の研究概要

 温室内で水耕栽培をした植物について、根圏酸化能力の測定を行う。

関連する研究課題
  • : 重点4ー中核3流域生態系における環境影響評価手法の開発
  • : アジア自然共生研究グループにおける研究活動

課題代表者

井上 智美

  • 生物多様性領域
    環境ストレス機構研究室
  • 主幹研究員
  • 理学博士
  • 生物学,化学
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