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高解像度大気海洋結合モデルによる近未来予測実験(平成 19年度)
Study on near-term climate change prediction using a high-resolution coupled ocean-atmosphere general circulation model

予算区分
CE 文科-振興費
研究課題コード
0711CE432
開始/終了年度
2007~2011年
キーワード(日本語)
地球温暖化,近未来予測,高分解能気候モデル
キーワード(英語)
GLOBAL WARMING, NEAR-TERM PREDICTION, HIGH-RESOLUTION CLIMATE MODEL

研究概要

東京大学気候システム研究センター、国立環境研究所、海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センターが共同して開発してきた大気海洋結合気候モデルを高精度、高解像度化して、人為要因による2030年程度までの近未来(温室効果ガス濃度のシナリオ間の違いが小さく、気候変化がそれにあまり依存せずに予見できる期間)の気候変化の予測実験を行う。これまでにない高解像度の実験により、温暖化の社会影響評価、政策決定に資する定量情報の提供を図り、地球温暖化問題に対する国際的な取り組みの進展に貢献することを目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

大気の水平解像度を50km程度としたプロトタイプモデルの物理過程を調整する。(平成19年度)。モデル開発と同時に、有意な予測情報を得るための初期値化法、アンサンブル数、解像度等について検討を行う(平成19〜20年度)。IPCC第5次報告書に向けた近未来予測実験を実施するとともに、不確実性の評価や実験結果の解析、論文化を行う。(平成21〜22年度)。温暖化の地域情報向上に向け、大気30〜20kmの新モデルを開発し、テストランを実施する(平成23年度)。

今年度の研究概要

既存の大気海洋結合モデル(大気水平解像度100km、海洋水平解像度20〜30km)を基礎として、大気の水平解像度を50km程度としたプロトタイプモデルの物理過程を調整する。特に、雲・境界層スキームの改良、エアロゾル過程の改良、大気化学とエアロゾル過程の結合、植生変化スキームの導入などを中心として行う。また、これまでに行ってきた気候変化実験で用いてきた各種気候変動要因について最新の研究動向を調査し、境界条件データ更新の必要性の有無について検討する。

備考

研究代表者:木本昌秀(東京大学) 共同研究機関:東京大学気候システム研究センター,海洋開発研究機構地球環境フロンティア研究センター

課題代表者

野沢 徹

担当者