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藻類の収集・保存・提供ー付加価値向上と品質管理体制整備(平成 19年度)
Collection, preservation and distribution of algae

予算区分
CE 文科-振興費
研究課題コード
0711CE302
開始/終了年度
2007~2011年
キーワード(日本語)
ナショナルバイオリソースプロジェクト,藻類リソース
キーワード(英語)
NATIONAL BIORESOURCE PROJECT, ALAGAL RESOURCES

研究概要

日本に世界最高水準の藻類リソースを整備するため、神戸大学および筑波大学と共同で、新たな重要種の収集と、ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)第1期で収集した株の付加価値の向上と品質管理体制・ネットワーク体制の整備を行う。国立環境研究所では、培養株の凍結保存による長期保存体制の整備、成果のフィードバックをとおした付加価値の向上、株と株情報の共有のためのネットワークの整備、品質管理体制の整備を行い、世界最高水準の微細藻類リソースを整備する。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

H19年度は、運営委員会の開催(2回)、第1期収集株の継代培養・凍結保存・提供、DNA保存株の選定・ゲノムDNAの調製、株利用文献より株情報の読み取り・データベースへの追加、アジア諸国関連機関との会合開催(ネットワークの整備開始)、シンポジウム開催・広報パンフレット作成、国際規格取得のための勉強会開催、NBRPホームページの刷新とデータの追加を行う。
H20年度以降は、運営委員会の開催、および収集・保存・提供等の継続、世界各国藻類保存機関との情報交換・アジア諸国関連機関とネットワーク運用開始、国際規格取得のための文書管理等の開始、NBRPホームページへのデータの追加継続を順次行い、H22年に国際規格の取得、アジア産株の公開を目指す。

今年度の研究概要

?収集・保存・提供・付加価値向上:第1期収集株の継代培養・凍結保存・提供を行う。また40株を目標として新規培養株を収集する。また、付加価値の向上を図るため、提供株の株情報の収集体制を整備する。また、神戸大学と保存株のバックアップ体制を整備する。
?ゲノムDNA保存:微細藻類重要種50株のゲノムDNAの抽出と保存を行う。
?ネットワーク整備:既存のアジア・オセアニア微細藻類コレクションネットワーク(AOAC)を利用して、アジア・オセアニア諸国の関連機関とのネットワーク整備(アジア株公開の交渉を含む)を進めると同時に日本における藻類関連研究者ネットワークの整備を開始する。

備考

ナショナルバイオリソースプロジェクト「藻類」は、神戸大学、筑波大学がサブ機関として参画し、共同で推進する。

関連する研究課題
  • : 環境保全に有用な環境微生物の探索、収集及び保存、試験用生物等の開発及び飼育・栽培のための基本業務体制の整備、並びに絶滅の危機に瀕する野生生物種の細胞・遺伝子保存

課題代表者

笠井 文絵

担当者