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カエルツボカビの日本国内への侵入実態と生態系影響の解明(平成 19年度)
Prevalence survey and its ecological aspects of an amphibian disease chytridiomycosis among wild and captive amphibians in Japan

予算区分
LA 共同研究
研究課題コード
0708LA457
開始/終了年度
2007~2008年
キーワード(日本語)
カエルツボカビ,外来侵入生物,両生類,共進化
キーワード(英語)
chytridiomycosis, invasive alien species, amphibians, coevolution

研究概要

世界的な両生類減少の一因としてカエルツボカビ症が挙げられている。カエルツボカビ症は、アフリカを起源とする真菌Batrachochytrium dendrobatidisによる両生類の病気で、寄主範囲が非常に広く、宿主種によっては非常に高い致死率を示すことが知られている。日本では2006年に初事例が報告されたが、輸入・飼育個体の感染や、特に野外への侵入実態の把握はなされていない。本研究は、日本におけるカエルツボカビの感染実態を解明し、在来生態系への影響予測と防除手法の検討を目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

DNAによる検出、すなわちPCR検査法を確立し、国内における野生および飼育カエルツボカビの感染状況を把握する。次に、カエルツボカビの種内変異の有無をDNA塩基配列から調べ、病原性との関連の有無を調査する。また、宿主である両生類と寄生生物カエルツボカビの共進化関係を、分子系統樹を作成して比較することで明らかにする。これらの基礎的知見に加え、移動の媒体となる水や基質となる生物・物体の評価実験を行い、カエルツボカビ防除における判断材料を得る。

今年度の研究概要

PCR検査の手法を確立し、日本の野外におけるカエルツボカビ感染実態の有無を調査する。また、日本および外国産の飼育個体における感染頻度も明らかにする。陽性サンプルについては、カエルツボカビの種内変異の有無をDNA塩基配列を比較することで調べ、病原性との関連を解明する。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動(生物圏環境研究領域)

課題代表者

五箇 公一

  • 生物多様性領域
    生態リスク評価・対策研究室
  • 室長(研究)
  • 農学博士
  • 生物学,農学,化学
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担当者