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液状・有機性廃棄物の適正処理技術の高度化(平成 18年度)
Development of organic waste and wastewater advanced treatment system

予算区分
AB 政策対応型
研究課題コード
0610AB519
開始/終了年度
2006~2010年
キーワード(日本語)
液状・有機性廃棄物,高度処理,有害物質,感染性微生物,浄化槽,植栽・土壌浄化
キーワード(英語)
ORGANIC WASTE AND WASTEWATER, ADVANCED TREATMENT, HAZARDOUS SUBSTANCE, INFECTIOUS ORGANISM, JOHKASOU, PLANT-SOIL PURIFICATION SYSTEM

研究概要

有機性廃棄物としてのし尿、生活雑排水、生ごみ等の適正処理技術、技術システムを確立化し、ならびに有害物質や感染性微生物リスクからの安全性を確保するため、バイオ・エコエンジニアリングを活用した浄化槽の機能改善、植栽・土壌処理システム等の実証等を通じて、液状廃棄物処理の高度化のためのシステム及び技術開発を行い、液状廃棄物の安全安心・適正管理手法を構築することを目的とする。すなわち、栄養塩類除去機能を有する浄化槽への機能改善、生態工学技術システム開発、生ごみ等の処理システムから派生する再資源化物のリサイクルのための安全性評価・物質管理方策、生ごみ処理システムの発生汚泥量、発生負荷量等に基づく適正技術システムの開発、アオコ等発生防止のための解析・評価等の有機性廃棄物対策による地域特性に応じた環境低負荷・資源循環技術システムの構築を図る。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:

全体計画

生活・事業場排水等の汚水の高度処理およびこれらの処理過程で発生する汚泥、植物残渣等の液状・有機性廃棄物の効率的かつ高度な処理手法を確立する研究を実施する。特に、し尿、生活雑排水、ディスポーザ排水等の処理技術の性能、維持管理状況、感染性微生物リスク等の観点を踏まえた既設単独・合併処理浄化槽を高度処理化するシステム改変技術における機能改善手法、汚泥、植物残渣等の資源化技術を開発する。また、大学、地方公設試験研究機関、民間等との産官学連携に基づく共同研究を活用して、浄化槽や生態工学としての植栽・土壌処理、生ごみ処理資源化システム等について、ラボスケールや実際の処理装置を用いて、除去機構や処理水のアオコ増殖等に対する生態影響等を含めた解析評価を実施する。さらに、これらの処理システムの性能評価における分子生物学的解析、微生物リスク等を踏まえた適正評価手法、温室効果ガス発生抑制、栄養塩類除去機能付加等における環境改善効果の評価手法を開発すると同時に、バイオマスの地域リサイクル化の適正処理技術システムを開発する。これらの開発の下にバイオ・エコエンジニアリングの導入技術・評価マニュアルを構築する。

今年度の研究概要

生活・事業場排水等の汚水およびこれらの処理過程で発生する汚泥、植物残渣等の液状・有機性廃棄物の効率的かつ高度な処理手法を確立する研究を行う。特に、し尿、生活雑排水、ディスポーザ排水等の処理技術の性能、維持管理状況、感染性微生物リスク等の観点を踏まえた現状分析および既設単独・合併処理浄化槽を高度処理化するシステム改変技術における改善手法、汚泥、植物残渣等の資源化技術の調査・検討を行う。また、地方公設試験研究機関等との共同研究を活用して、浄化槽や植栽・土壌処理生態工学システム等について、ラボスケールや実際の処理装置を用いて、除去機構や処理水のアオコ増殖等に対する生態影響等を含め、解析評価を実施する。これらの処理システムの性能評価における分子生物学的解析、微生物リスク等を踏まえた適正評価手法、温室効果ガス発生抑制、栄養塩類除去機能付加等における環境改善効果の評価手法を検討する。

備考

共同研究機関:筑波大学,工学院大学,(財)茨城県薬剤師会公衆衛生検査センター,フジクリーン工業(株),(株)ダイキアクシス

課題代表者

稲森 悠平

担当者