ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

近未来の循環型社会における技術システムビジョンと転換戦略に関する研究(平成 18年度)
Transition strategies toward the technology system realizing a material-sound cycles society in the near future

予算区分
BE 環境-廃棄物処理
研究課題コード
0607BE579
開始/終了年度
2006~2007年
キーワード(日本語)
鉱物系循環資源,廃棄物系バイオマス,資源循環技術システム,物質フロー,システム設計,技術政策
キーワード(英語)
RECYCLABLEMINERAL RESOURCES, WASTE BIOMASS, MATERIAL CYCLES TECHNOLOGY SYSTEM, MATERIAL FLOW, SYSTEM DESIGN, TECHNOLOGAL POLICY

研究概要

循環基本法、循環基本計画における2010年の目標設定の下、様々な主体での循環型社会への転換戦略が必要とされている。また、ポスト2010年の10〜20年後の近未来の将来ビジョンも描く必要があり、その場合には、脱温暖化や資源エネルギーセキュリティ、国土保全などの同時解決をも念頭に、持続可能な循環型社会の構築を目指さなくてはならない。そのために本研究は、主に技術システムづくりの観点から、将来ビジョンとそれに向けた転換戦略としてのシナリオとロードマップを提示することを目的とする。また、その検討の過程で得られる近未来の物質フローの予測手法、近未来の資源循環のターゲットとすべき廃棄物・副産物リスト、技術システムシーズのデータベース、地域実証に繋がるビジネスモデル・産業モデル、循環型社会形成推進交付金制度や再生利用認定制度、個別リサイクル法などによる技術政策の在り方などを提示する。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

近未来(10〜20年後)における循環型社会の形成を目指し、社会条件の変化や政策動向とそれに伴う物質フローの時空間的な変化を、過去のトレンド解析等を踏まえた分析モデルに基づき推定し、今後資源循環のターゲットとすべき循環資源・廃棄物を予測する(平成18年度)。また、それらを適切に資源循環していくために、技術システムシーズのレビューを基に、地域特性に応じた様々な空間スケール毎の、あるいは個別製品毎の技術システムを設計・提示し(平成18年度)、天然資源消費抑制や環境負荷低減、資源エネルギーセキュリティ、国土保全などの観点から描く将来ビジョン(目標)の達成に向けて、バックキャスティング及びフォアキャスティングの視点から評価する(平成19年度)。さらに、将来ビジョンに向けた転換戦略としての循環型社会形成推進交付金制度や再生利用認定制度、個別リサイクル法などの技術政策の現状を評価し(平成18年度)、今後に向けた在り方を検討しシナリオ・ロードマップとして提示する(平成19年度)。

今年度の研究概要

近未来の社会条件や政策動向等が物質フローの変化に与える影響の構造を、既往の将来予測・ビジョン等の検討成果、識者へのインタビュー・アンケート調査等の新たな収集情報を活用して、ロジックモデルとして整理する。近未来の技術システムシーズについて、既往検討成果や識者等への調査によって情報を収集・整理し、データベースと技術マップを作成し、近未来にターゲットとなる循環資源・廃棄物に対する資源循環技術システムを、空間スケール毎に設計・提示する。天然資源消費抑制や環境負荷低減、資源エネルギー保障等の観点から近未来ビジョンの評価軸を検討する。それに沿って、技術システムの評価に用いるデータ集積を図る。循環交付金制度や再生利用認定制度、個別リサイクル法等における技術政策を対象として、制度の現状評価を行う。

備考

共同研究先:(財)廃棄物研究財団,(財)日本環境衛生センター,(株)エックス都市研究所,(株)みずほ情報総合研究所

課題代表者

大迫 政浩

  • 資源循環領域
  • 領域長
  • 工学博士
  • 工学
portrait

担当者