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再生建材の循環利用過程における長期的な環境影響評価のための促進試験系の開発及び標準化に関する研究(平成 18年度)
Development of acceleration test methods for wastes-derived materials to evaluate long-term environmental impact in the materials cycling and their standardization

予算区分
BC 環境-公害一括
研究課題コード
0406BC339
開始/終了年度
2004~2006年
キーワード(日本語)
廃棄物溶融スラグ,焼却残渣,環境安全性評価,長期環境影響,促進試験
キーワード(英語)
WASTE-DERAVED SLAG, INCINERATION ASH, ENVIRONMENTAL SAFETY EVALUATION, LONG-TERM ENVIRONMENTAL IMPACT, ACCELERATION TEST

研究概要

再生建材を循環利用する際に懸念される土壌・地下水系への環境進入や人体への直接摂取などのリスク事象について、想定される様々な環境条件下での長期的な品質劣化やそれに伴う有害物質の挙動をモデル化し、実験的検証を行う。有害物質の長期挙動に影響を与える因子について、その影響を短期間に変動させて長期的な影響を予測し得る促進試験系を開発し、実際に適用してデータ集積を図り試験系の有効性を確認するとともに、最終的には国内外の標準規格化戦略との整合を図り、試験系の標準化への提案を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:

全体計画

再生建材が路盤材、アスファルト合材、コンクリート骨材等に利用される場を想定し、長期的な品質劣化及び有害物質挙動について実験的検討とモデル化を行う。(16〜17年度)
モデル化の検討をふまえ、有効利用場の環境条件に応じた長期的な影響を短期で発現させ得る促進試験系を開発する。(16〜17年度)
開発した促進試験系を実際の再生建材試料および長期間利用後の試料などに適用してデータを集積する。また長期的影響の再現可能性、試験操作上の問題点の抽出・改善や精度確認などの検討を行い、今後の標準規格化を念頭において知見を集積する。(16〜18年度)

今年度の研究概要

再生材の利用過程(路盤材、コンクリート骨材、アスファルト合材、地盤改良材)に応じた環境曝露の促進試験系の標準化を目指す。最も物性変化・化学変化を生じさせる環境曝露条件を明確にし、また促進試験の短期化について検討し、標準化試験に盛り込む。コンクリート骨材利用の環境曝露促進試験では、モルタル作成及び促進試験の標準化及び環境影響評価試験の拡散試験方法の精度確認を行う。アスファルト合材への利用における粉塵飛散の促進試験として、土木で摩耗試験として通常用いられるラベリング試験法を標準法とするにあたり、より現実的なタイヤチェーン摩耗試験を行い、適用の妥当性を検証する。

備考

共同研究機関:京都大学

課題代表者

貴田 晶子

担当者