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建物・街区・都市・地域の各規模にまたがる熱環境解析とアジアの巨大都市への適用(平成 18年度)
Thermal environmental analysis in each spatial scale of building, district, urban, region and its application to Asian mega-cities

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0306CD553
開始/終了年度
2003~2006年
キーワード(日本語)
都市気候,都市計画,熱環境,環境共生都市,アジア
キーワード(英語)
URBAN CLIMATE, URBAN PLANNING, THERMAL ENVIRONMENT, ECO-CITY, ASIA

研究概要

熱環境シミュレーションの結果を実際の施策に応用するときの弱点は、その結果の検証が十分になされていない点である。そこでモデルの検証を目的に、実際の都市部において建物周辺の気候の観測を行う。また、従来信頼度の低かった熱環境の解析の信頼度を向上させることにより、アジアの巨大都市の熱環境研究の発展の端緒とする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

日本及びアジア諸国の巨大都市を対象に、シミュレーションによる熱環境の解析を行う。そして、これらの都市における都市計画やエネルギー消費量の増大が熱環境に与える影響や対策の効果を評価する。また、従来のモデル解析の限界を超え、建物・街区・都市・地域の各規模をまたぐ解析手法を確立する。さらに、系統的な観測を実施し、モデルの検証を行う。加えて、研究と施策立案をつなげる試みとして、市民、行政官、専門家が都市熱環境に配慮した都市開発プランを討議する「ワークショップ」を実施する。

今年度の研究概要

中国・重慶市及び韓国・ソウル市において、昨年に引き続き建物周辺の気候の観測を行い、特にソウルでは、緑化と流水が導入された段階までの清流の復元効果を定量化する。また両都市において、夏の観測と連動して市民ワークショップを行い、観測・シミュレーション結果や学術資料をもとに、政策担当者、研究者、市民が自由に意見交換しながら、都市の気候保全に配慮した都市開発戦略、マスタープランを描き出す試みを、日本以外では初めて試みる。

備考

研究代表者:花木啓祐(東京大学)
共同研究者:泉岳樹(首都大学東京),張洪賓(独立行政法人建築研究所),黄光宇(中国重慶大学)

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動(社会環境システム研究領域)

課題代表者

一ノ瀬 俊明

  • 社会システム領域
    システムイノベーション研究室
  • 主幹研究員
  • 博士 (工学) (東京大学)(都市工学専攻論文博士)
  • 土木工学,地理学
portrait

担当者

  • 片岡 久美
  • 松本 太