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遺伝子資源としての藻類の収集・保存・提供(平成 18年度)
Collection, preservation and distribution of algae as genetic resources

予算区分
CE 文科-振興費
研究課題コード
0206CE476
開始/終了年度
2002~2006年
キーワード(日本語)
藻類,系統保存,多様性,遺伝子資源,極限環境,データベース
キーワード(英語)
ALGAE, CULTURE COLLECTION, BIODIVERSITY, GENETIC RESOURCES, EXTREME HASBITATS, DATABASE

研究概要

藻類は進化的に多系統の生物群であり、それを反映して極限環境を含むあらゆる環境に生息する。このため、機能的な多様性も期待され、重要な遺伝子資源である。また、水界の主要な一次生産者である一方、異常増殖することによる環境問題も引き起こす。筑波大、神戸大などの機関とともに、これらの藻類を体系的に収集・保存し、ライフサイエンス研究や環境研究の基盤整備を行うことを目的とする。現在の日本国内の主要機関保有株数を倍増することを目標とする。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

微細藻類と大型海藻を体系的に収集し、その分類学的研究を行うことにより保存株の信頼性を確保する。また、効率的に維持できる培養条件の検討や凍結保存法の開発を行い、多数の培養株の保存を可能にする。一方で培養の困難な微細藻種や世代交代を行わないために系統保存が困難な大型海藻についても、細胞やDNAの保存を行うことにより、積極的に収集を行いバイオリソースの確保に当たり、保存株とその株情報を一元的に管理する。

今年度の研究概要

引き続き、藻類株の収集を行うとともに、凍結保存が可能な株の凍結保存への移行、培養が困難な種の凍結保存を行う。また、東京大学分子細胞生物学研究所からの藻類株の移管を行う。

備考

NBRP:ナショナルバイオリソースプロジェクト
サブ機関:筑波大学生物科学系,神戸大学内海域機能教育研究センター,北海道大学先端科学技術共同研究センター,(独)国立科学博物館,東京大学分子細胞生物学研究所

関連する研究課題
  • : 環境保全に有用な環境微生物の探索、収集及び保存、試験用生物等の開発及び飼育・栽培のための基本業務体制の整備、並びに絶滅の危機に瀕する野生生物種の細胞・遺伝子保存

課題代表者

笠井 文絵

担当者