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内分泌攪乱化学物質の植物による回収技術の開発に関する研究(平成 16年度)
Improvement of absorption of endocrine disruptors by plants

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0304CD471
開始/終了年度
2003~2004年
キーワード(日本語)
内分泌攪乱化学物質,植物,遺伝子組換え植物,ビスフェノールA
キーワード(英語)
ENDOCRINE DISRUPTORS,PLANTS,TANSGENIC PLANTS,BISPHENOL A

研究概要

研究の目的 ビスフェノールA (BPA) は弱いエストロゲン活性を持ち、内分泌攪乱化学物質(以下環境ホルモン)の一つとして知られ、環境中へ大量に流出している。本研究は植物における BPA の代謝反応を触媒する酵素の cDNAを単離する。次に単離した cDNAを過剰発現する植物を作製することにより、植物の BPA 吸収・代謝能力の改善する事を目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:

全体計画

平成15年度
既知の 配糖化酵素(GT) のアミノ酸配列を用いてプライマーを設計しRT-PCR 法により、タバコ実生で発現しているGTの cDNA 断片を得る。つぎに、タバコのcDNAライブラリーを構築し完全長 cDNA を選抜する。得られた完全長 cDNA を大腸菌内で発現させ、菌体抽出液のBPA配糖化酵素(BGT)活性を測定してBGT をコードしている cDNA の同定を行う。平成16年度
前年度クローニングしたBGTの全長鎖cDNAを恒常的に強く発現するようにしたタバコの形質転換体を作製する。得られた形質転換体の葉、根及び茎のBGT活性を測定する。BGT活性とBPA吸収速度の相関を調べ、BGT活性がBPAの取り込み速度を制御しているかどうか検討する。

今年度の研究概要

今年度は 単離したcDNAを利用して、当該酵素の基質特異性を明らかにするとともに、cDNAをシロイヌナズナに過剰発現させた組換え体を作成し、それらの BPA吸収能力とBGT活性を調べる。

課題代表者

中嶋 信美

  • 生物多様性領域
    環境ゲノム研究推進室
  • シニア研究員
  • 農学博士
  • 生物学,農学,生化学
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