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 昨年は、国際的に激動の年となった。米ソ間の冷戦構造が終わり、統一ドイツの誕生に見られるように新しい時代を迎えた。一方、イラクのクウェート侵攻、バルト三国の独立の問題など新たな紛争が生じている。

 今年は、湾岸戦争で幕が開いた感がある。連日、マスコミにより戦況報告とともに戦争による環境破壊の問題が大きく取り上げられている。とりわけ原油流出による海洋汚染は、生態系への重大な影響が懸念されるところである。近年の国際的な地球環境保全への関心の高まりの中で、戦争による環境破壊が進んでいることは、誠に残念でならない。早期解決を祈りたい。

 昨年末環境庁長官に就任された愛知大臣が、去る1月22日に当研究所を訪問された。限られた時間の中ではあったが、精力的に研究状況を視察されるとともに所員を激励された。渡辺企画調整局長の巻頭言にもあるように、新組織が整い、今年はまさに研究の成果が問われる年となることであろう。(Y.N)