国立環境研究所記念式典を挙行
所内開催又は当所主催のシンポジウム等の紹介、報告
「国立公害研究所」は、近年における環境問題の多様化に対応した研究体制の充実を図るため、本年7月1日付けで「国立環境研究所」に改組された。これを記念して7月9日に当研究所大山ホ−ルにおいて記念行事を挙行した。
当日は、衆・参両議院の国会議員をはじめ行政、試験研究機関、学会等の研究者約200名の方々に出席をいただいた。
記念式典では、初めに北川環境庁長官が「環境研究の中核的機関としての役割の発揮、国際研究交流の推進による世界への貢献」等について式辞を述べられ、次に、小泉所長が改組に至る経過報告及び今後の抱負について述べた。
引き続き、ご来賓の志賀衆議院議員・前環境庁長官より「歴代所長の公害防止の心を引き継ぎ世のため人のため頑張ってほしい」、また、上野参議院環境特別委員長より「21世紀に向かう我が国の、そして地球全体の環境保全対策に貢献されることを希望する」との祝辞をいただいた。更に高多公害資源研究所長より「国内の一体化した環境研究の推進を環境庁並びに国立環境研究所に期待する」との祝辞をいただき、次いで、ご来賓の国会議員の方々のご紹介と祝電披露があり閉会した。
式典に続いて、研究本館玄関において北川環境庁長官直筆の「国立環境研究所」の表札の掲示を行い、その後懇親会が開かれ、盛会裡に予定の行事を終了した。
終わりに、今回の記念行事に際して、ご来賓の方々には御多用のところ遠路にもかかわらず多数お運びいただき、また、種々励ましのお言葉を賜ったことを厚く御礼申し上げる。
(総務部長 清水文夫)
目次
- 国立環境研究所の発足に寄せて巻頭言
- 嵐に向かって翔べ論評
- 国立環境研究所組織の紹介論評
- 新たな研究所における研究企画の役割論評
- 研究支援体制の役割論評
- 地球史,人類史の中での地球環境研究 −地球環境研究グループの発足にあたって−論評
- 「自然環境保全研究分野」の研究について論評
- 「環境保全対策分野」の発足に当たって論評
- 「環境リスク評価分野」の発足に当たって論評
- 社会環境システム部とは論評
- 化学と環境と論評
- 環境健康部の役割論評
- 基盤研究部門としての大気圏環境部論評
- 水・土壌・地下環境の保全をめざして論評
- 生物関連研究の新たな体制論評
- 環境情報のセンターを目指して論評
- 地球環境研究センターの任務 —地球環境の保全に向けて全体像の構築を—論評
- 環境研修センターの紹介論評
- 第13回 研究発表会、特別講演会報告所内開催又は当所主催のシンポジウム等の紹介、報告
- 編集後記