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国立環境研究所 「夏の大公開」 開催報告 一般公開実行委員会事務局

【研究所行事紹介】

 7月24日(土)、国立環境研究所は「夏の大公開」を開催しました。本イベントは、多くの方々に環境問題・環境についての研究に関心を持っていただくため、毎年開催しているものです。子供から大人まで、多くの方々が環境問題について楽しく理解できるよう工夫を凝らし、参加スタッフ419名、公開施設12施設と、全所をあげて取り組みました。

 開催に当たり昨年に引き続き、今年もチラシやポスター、ホームページにおいて、来所者への公共交通機関利用を呼びかけました。具体的には、(1)TXつくば駅からの無料循環バスの運行(産業技術総合研究所との共同運行)、(2)「つくバス利用券」の発行(つくば市内のコミュニティーバスの活用)、(3)JRひたち野うしく駅からの無料シャトルバスの運行です。以上の取り組みに加え、つくば市等の協力を得て、「つくバス」学園南循環の環境研前への臨時停車を実現しました。また、TX車内及び駅構内におけるポスター掲示のほか、小中学校を通じたチラシの配布、ショッピングセンターにおけるチラシの配布活動、ラジオでの案内等、これまで以上のPR活動に努めました。その結果、猛暑日だったにもかかわらず、3,340名もの方々に足を運んでいただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。

 さて、今年の夏の大公開のメインテーマは「エコ博士に学ぼう!環境・地球・サイエンス」と題し、今話題の「エコ」を一般の方にも分かりやすく、さらに身近な課題として興味を持ってもらえるような内容としました。当日は地球温暖化、ゴミ・リサイクル、大気や水の汚染、化学物質による健康影響など、様々な研究分野の“エコ博士”たちが環境問題の「なぜ?」にお答えしました。普段はご覧いただけない施設の公開、講演会の開催、展示、体験コーナーなどの多様な企画により、来場者の皆様には研究所の職員・研究者がどんなことをしているのか、環境問題の科学的な側面について楽しくご理解いただけたものと思います。

 “地球温暖化あなたの疑問に研究者が答えます”をテーマにした「ココが知りたい温暖化」講演会では、温暖化に関する数々の疑問について研究者が直接お答えいたしました。また、サメやタコのタッチプールでは実際に海の生き物に触る体験や、電動自転車の試乗、生物多様性に関する話題など興味深い展示や催し物も数多く実施しました。なお毎回行っております「環境報告書を読む会」では、新たな試みとして研究所内の植栽を見ながら解説するツアーを行いました。(詳しくは次の記事を参照)

 研究所としては「夏の大公開」を多くの方々に環境問題に関心を持っていただく好機と考え、当研究所の活動についてもご理解いただけるよう、研究成果をより解りやすくお伝えしていく努力を続けて参ります。

猛暑の中、ご来場ありがとうございます。
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