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 最近,学生さんと一緒の飲み会になると,話題が見つからず,ついつい,「いったい君はこういうことを勉強して何になりたいのだね」と親父じみたことを尋ねてしまう。そういえば,それぐらいの頃,自分がなりたいものなどよくわからなかった。始めたばかりの研究という作業の目新しさと面白さに,こんなことを続けてゆければいいな,とは漠然と考えていた。自分の研究に関係がある有名な研究者が集っていたつくばの国立公害研究所(当時)はあこがれであったが,どうすればそこに行けるのかなどは思いつかない,雲の上の存在だった。時は流れて,紆余曲折しながら研究を続けて,今,自分はこの研究所の一員となっている。このニュースが私たちの活動を世間に伝えるものであると共に,若い人が,自分がなりたいものを見つけるときの道標になればいいなと思う。

(M.Y.)