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国立環境研究所研究報告 R-189-2005(平成17年6月発行)
「国立環境研究所公開シンポジウム2005-地球とくらしの環境学-あなたが知りたいこと、私たちがお伝えしたいこと」

 国立環境研究所は,2005年6月12日(日)に東京メルパルクホール,同25日(土)に京都市アバンティホールにおいて公開シンポジウムを開催しました。この報告はその際に配布した説明資料集です。公開シンポジウムは本年で8回目を迎えましたが,今年度は開催日を従来の平日から土日に変更するとともに,発表をわかりやすく工夫し,一般の方々により多く参加いただけるように努めました。講演テーマもこの点を意識したものになっています。本報告には,講演発表4題について各1ページ,ポスター発表25題について各半ページの要旨が図表入りで掲載してあります。本報告によって,様々な分野に及ぶ発表の概要を知っていただけることと思います。なお巻末には,所内の研究組織と所属する研究員の氏名ならびに研究課題の一覧を掲載してあります。本報告が,公開シンポジウムの雰囲気をお届けし,国立環境研究所の様々な活動についてご理解いただくための一助となれば幸いです。

(セミナー委員会公開シンポジウム担当/社会環境システム研究領域 森 保文)

「環境儀」No.17 有機スズと生殖異常-海産巻貝に及ぼす内分泌かく乱化学物質の影響-(平成17年7月発行)

 有機スズ化合物がごく低濃度で,巻貝の中の前鰓(ぜんさい)類に影響を与え,メスを雄性化させることが明らかになっています。しかし,メカニズムは不明のままでした。さまざまな仮説が登場する中,これまでの視点をガラリと変える「性ホルモンによらない雄性化」の斬新な知見に基づく仮説が国立環境研究所から生まれました。この仮説は,今後の「巻貝の雄性化」の研究を発展させる上で新しい糸口を示しています。国立環境研究所では『環境ホルモン問題』に対して,「重点特別研究プロジェクト」として以前から研究に取り組んでいます。環境儀第17号では,その中から巻貝に及ぼす「有機スズ」の内分泌かく乱作用についての,自然界におけるフィールド研究と,実験室におけるメカニズム研究を織り交ぜた堀口敏宏氏の研究にもとづき,内分泌かく乱作用に関する新たな研究動向を紹介します。

(「環境儀」第17号ワーキンググループリーダー 鈴木 規之)

国立環境研究所公開シンポジウムビデオ配信及びDVD配布について

 国立環境研究所は,この度,本年6月に開催した公開シンポジウム2005の内容を収録したビデオを製作し,ホームページからの画像配信を開始するとともに,DVDビデオ(約180分)を希望者へ頒布することを始めました。収録内容は,地球温暖化,循環型社会構築,化学物質の安全性に関する4件の講演です。個人による視聴の他,学習・研修会,学校教育の場などでご活用いただける内容となっております。ホームページには,講演要旨集,発表スライド,シンポジウム参加者からのご質問に対する回答も掲載しています。お申し込みなど詳しくは研究所ホームページをご参照下さい。