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 19世紀の博物学者ベイツが書いたアマゾン河流域の旅行記を読んでいる。滞在地は衛生的で暮しやすいところだそうだが,夜になると部屋のなかを大きなコウモリがバサバサと飛びまわるし,毛むくじゃらのクモは鳥をつかまえて食べてるし,木のそばでふと振り返るとヘビがぶらさがってにらんでるし,川には10メートルのアナコンダが泳いでるし,ここの自然はなかなか手強い。

 環境研を囲むつくばの自然はおとなしい。ときおり道路にアオダイショウが寝ていたり,薮で草刈りしてハチに刺されたりする程度である。一番怖いのは人間,とくに車に乗ったやつだ。

 環境問題も,地球上で一番怖い人間の暴走からどう身を守るかということかもしれないと,むりやり環境研ニュースらしいオチをつけてみる。いかにも優等生的でつまらない。アマゾンの自然的ハチャメチャさが少しでも欲しいぞ。

(T.A.)