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表彰

受賞者氏名:横内陽子,安部喜也
受賞年月日:平成14年10月10日
賞の名称:ハーゲン・シュミット賞 2002
受賞対象:モノテルペンとオゾンの化学反応により生成するエーロゾルに関する研究
受賞者からひとこと:
 同賞は,国際学術誌Atmospheric Environmentに掲載された過去の論文から毎年2編を選んで表彰されるもので,大気汚染研究の先駆者であるHaagen-Smit博士の名に因んで2001年に新設されました。受賞対象となった研究は今から20年前に植物から大量に放出されるテルペン類がオゾンなどとの反応によって極性物質に変わり,森林地域のもやになることを実証するべく,反応実験と観測を行ったものです。松などのにおい成分として知られるα-ピネンの主要反応生成物としてピノンアルデヒドを同定し,これが実際の森林エーロゾル中に広く存在していることを見つけました。その後もガス状有機化合物を介した自然生態系と大気の相互作用に関わる研究に携わっておりますので,今回の受賞は大変励みになりました。地球環境の理解につながる新しい発見を目指して研究を続けたいと思っております。

(横内)