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NIES ANNUAL Report 2001 AE-7-'01(平成14年2月発行)

 本レポートは,英文年報の第7号である。平成12年度(2000年4月から2001年3月)の当所の活動状況を,海外の環境研究者や環境行政に携わる方々に,分かりやすく解説することを念頭において編集したものである。このため,図表やカラー写真を多用し,内容的にも研究課題の羅列に終わらないように努めた。本レポートも7号目となり,単に「国立環境研究所年報」の英語版ではなく,総合研究部門,基盤研究部門の平成12年度のトピックスを中心に,研究内容をまとめるという創刊号以来の編集方針が執筆者にも理解していただけてきたように思う。また,総務部,環境情報センター,地球環境研究センター,環境研修センターについては,業務を中心にまとめた。このほか主要なプロジェクト研究課題一覧や,国際共同研究,外国人研究者の受入状況などの国際協力活動一覧,出版された論文や書籍の一覧等を,職員名簿・メールアドレス一覧,大型施設紹介等とともに掲載した。
 出版された論文や書籍,会議での発表一覧についても掲載した。海外に国立環境研究所の活動を紹介する際に,本レポートが活用されることを切に願うものである。最後になりましたが本号の発行が大幅に遅れ,各方面にご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。

(編集委員会指定刊行物班主査 青木陽二)

「環境儀」No.3 干潟・浅海域 生物による水質浄化に関する研究(平成14年1月発行)

 本ブックレットは,平成8~10年度にかけて国立環境研究所の特別研究として行われたプロジェクト「海域保全のための浅海域における物質循環と水質浄化に関する研究」のうち,干潟・浅海域の生物による水質浄化機能に関する部分を中心として,研究の概要や成果を一般向けにわかりやすく記述したものである。報道でもしばしばとりあげられているように,これまで埋立てなどにより,各地の浅海域で干潟や藻場などが失われてきた。これに対し,近年,浅海域の環境保全上の重要性が議論されはじめた。ここで必要になるのは,浅海域で具体的に,何が,どのようにして,どのくらいの水質浄化能力をもっているかの科学的知見を集積することである。この目的のために,研究チームは,東京湾奥部の三番瀬におけるフィールド調査や関連する室内実験により,二枚貝類が海水中の微細な粒子状物質をろ過することが水質浄化にとって重要な役割を果たしていることを定量的に明らかにした。研究成果の紹介の他に,研究者へのインタビューやコラムによる用語解説も含め,浅海域における環境問題や今後の展望などを親しみやすく理解できるよう配慮した内容となっている。

(「環境儀」3号ワーキンググループ主査 原島 省)