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平成4年度国立環境研究所予算案概要について

その他の報告

柳橋 泰生

 国立環境研究所の平成4年度予算案は、前年度の約55億円が約60億円となり、8.7%の伸びを示した。以下に新規事項等主要点について紹介する。

 1)平成3年度、10課題の特別研究が実施されているが、4課題が平成3年度で終了する。平成4年度は、1課題当たりの予算額を大型化し、新規課題として以下の3課題を要求していたが、すべて認められた。
・湖沼環境指標の開発と新たな湖沼環境問題の解明に関する研究
・環境中の有機塩素化合物の暴露量評価と複合健康影響に関する研究
・都市型環境騒音・大気汚染による環境ストレスと健康影響に関する環境保健研究

 2)地球環境研究センターに関する経費は、地球環境データベースについて、地理情報システム構築のための経費の増額等が認められた。また、スーパーコンピュータ経費について、平成3年度に導入したコンピュータの年間稼動に伴う経費の増額が認められた。さらに、地球環境モニタリング経費について、波照間島に続き北海道に地上モニタリングステーションを建設する経費や測定機器開発等に要する経費が認められた。

 3)国立環境研究所は、筑波研究学園都市の研究施設としては比較的早期に建設され、施設等の老朽化が著しく、研究活動等に支障が生じる懸念がでていた。このため、研究所の施設の更新・修繕等に要する経費を要求していたが、新たに(項)環境庁研究所施設費が認められた。

 なお、地球環境研究に関する経費については、主として、環境庁企画調整局地球環境部が計上する地球環境研究総合推進費から配分を受けて行うこととなっている。

(やなぎばし やすお、研究企画官)