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地方公害研究所と国立環境研究所との協力に関する検討会(第10回)の報告

その他の報告

遠山 千春

 地方公害研究所と国立環境研究所との協力関係を緊密にし、一層発展させるための両機関の幹部による検討会が、去る3月5、6日に国立環境研究所において開催された。地方公害研究所側からは、全国公害研協議会(全公研)会長のほか、役員8名、国立環境研究所からは、所長、副所長、主任研究企画官、環境研修センター所長ほか、約10名の部長及び関連の研究者が出席した。

 会議では、小泉所長、高橋全公研会長の挨拶に引き続き、下記の演題で講演と討論が行われた。

(1)地球規模環境問題について

(1) 地球環境問題への取り組みと地方公害研究所への期待
  秋元 肇(地球環境研究グループ統括研究官)
(2) 地公研における地球環境問題への取り組み−特に酸性雨調査の状況と課題−
  國本幹雄(広島県環境センター所長)

(2)情報ネットワークについて

(1) 情報ネットワークの構築の現状と今後の方向
  鹿野久男(環境情報センター長)
(2) 情報ネットワーク構築への地公研の要望
  森 忠繁(岡山県環境保健センター所長)

(3)生物学研修について

(1) 新生生物の環境リスク評価と遺伝子工学研修
  近藤矩朗(地域環境研究グループ新生生物評価研究チーム総合研究官)
(2) 環境研修センターにおける生物学研修の現状
  先名征司(環境研修センター教務課長)
(3) 地公研への環境評価に関する生物学的技術の導入について
  高橋克己(福岡県衛生公害センター所長)

 これらの発表の後、総合討論(座長:市川副所長)が行われた。上記の3課題についてお互いに問題提起をすることにより、地方公害研究所側と国立環境研究所側の問題意識が明確となり、共同研究はじめ今後の協力を一層緊密にする上で有意義な検討会であった。

(とおやま ちはる、環境健康部保健指標研究室)