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2009年1月19日

A data book of outdoor activities in Austria and Japan

国立環境研究所研究報告 R-200-2008

表紙
R-200-2008 [5.4MB]

 気候風土の異なる日本とオーストリアにおいて,人々の戸外活動量の比較研究を2005~2006年度に日本学術振興会の費用で実施したものを取りまとめるとともに,そのほかの大学で行われた測定作業を短くまとめ,一部のデータを収録しました。この研究分野では測定方法すら確立されていないため,日本の多くの大学が参加して多様な測定比較を試みました。オーストリアでは日本と比較して,気候条件の多様性が小さいため,東部の首都ウイーンの大学だけが参加しました。北海道大学は,ウイーン郊外のロウバウの森と野幌森林公園の利用比較を行い,青森大学では日本と欧州の自然散策行動の比較を行いました。茨城大学は水戸の偕楽園とウイーンのシェーンブルン庭園の比較を実施し,筑波大学ではつくば市の洞峰公園とウイーンの市立公園の比較を行いました。国立環境研究所と琉球大学は北海道,つくば,沖縄,ウイーンの公園の利用行動の比較を行いました。各研究はまだ継続中ですが,気候風土の違いにより戸外の活動量の変動に違いがあることが分かりました。

(社会環境システム研究領域 青木陽二)