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2019年6月28日

過去の環境儀から

これまでの環境儀から、シアノバクテリアや藻類の多様性に関するものを紹介します。

No.52「アオコの有毒物質を探る ─構造解析と分析法の開発」

No.52表紙

アオコを形成する藍藻類の中には、有毒物質を産生する種類があり、種類によっては、強い毒性を持つことがわかってきました。幸い国内では、アオコの有毒物質による健康被害は発生していませんが、海外では、アオコが増殖した河川や池の水を利用したことが原因と推定される深刻な健康被害が報告されており、対策を求められています。本号では、アオコの有毒物質の一つであるミクロシスチンを中心に、国立環境研究所が行ってきた複雑なアオコの有毒物質の化学構造解析と分析手法の開発の歩みと意義について解説するとともに、研究の成果を紹介しています。

No.43「藻類の系統保存 ─微細藻類と絶滅が危惧される藻類」

No.43表紙

藻類は光合成による有機物の生産者として地球上で重要な役割をはたしているほか、物質の循環や有用物質の生産などにも深くかかわっています。国立環境研究所の微生物系統保存施設(NIESコレクション)では、藻類を収集し、培養株として系統保存しています。本号では、わが国の藻類保存プロジェクトの中核機関であるNIESコレクションについて紹介しています。

No.37「科学の目で見る生物多様性 ─空の目とミクロの目」

No.37表紙

地球上では、多くの生き物や生態系が存続の危機に瀕しています。今、何を守る努力が必要か、具体的にどうしたら守れるのかを、データにもとづいて示すことが重要です。本号では、ミクロの目でせまる藻類の多様性の世界や、空からの撮影というマクロの目で迫る湿地生態系の空間的な構造の把握などの研究成果を紹介しています。

No.9「湖沼のエコシステム ─持続可能な利用と保全をめざして」

No.9表紙

湖沼の富栄養化が進む中、湖沼環境を改善し、保全していくためには、生物間の相互作用を含めた湖沼生態系の構造と機能を理解し、活用していくことが必要です。本号では、湖沼の水質が魚の影響を強く受けていた事実を通して、湖沼における生物間の相互作用を明らかにするとともに、生態系を保全・管理しつつ湖沼利用を進めるための道を探っています。