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2018年8月7日

夏の大公開2018の開催報告

地域環境研究センターの活動報告

夏の大公開2018を、平成30年7月21日(土)に国立環境研究所において開催しました。
今回はテーマを「君の知っている環境問題は氷山の一角かもしれない。」とし、環境問題について、また取り組んでいる研究を各センターが体験型のイベントや展示を通してお伝えしました。
連日の猛暑の中でしたが、5,320名というたくさんの方々にご来場いただきました。

私たち地域環境研究センターからは、大気、水、近未来の乗り物に関した3つのイベントを出展し、対話オフィス主催の「環境サイエンスカフェ」においては牧秀明主任研究員(海洋環境研究室)が対話形式の講演を行いました。

研究所入り口の様子。今年のポスターには氷山の一角に危機感溢れるシロクマが描かれています。海の中には今回のテーマに関わりのある文字と生物が隠されています。

[体験イベント]
水を知る
水のぶんせき体験 / 研究者まねっこ体験

ハカセ役の小野寺崇主任研究員(環境技術システム研究室)が両手に持っている容れ物の違う水。見た目は同じ水のようですが...。

「水のぶんせき体験」スタートです!用意された3つの水のボトルのうち、1つだけに汚れ成分を入れます。

見た目でわかるのはここまで!この後シャッフルされてどれが汚れ成分が入ったボトルかわからなくなってしまいます。

そうなると「ぶんせき」の出番です。どんな水なのかを調べるために分析試薬を使います。

色が変わりました!!この水は一体どんな水なのでしょう。スタッフによる色の判別方法の説明を聞いて、汚れ成分の入った水をつきとめます!

後半の回は”きき水”体験を導入しました。自分の感覚だけでどこまで当てることができるかな。でも最後はやっぱりぶんせきで検証します。

今年も「研究者まねっこ体験」が大人気。研究室のパネルの前ですっかり研究者です!

まねっこでは白衣を着て自分の好きな研究アイテムを選べます。

ぶんせき体験やまねっこ体験に参加すると、夏の大公開限定の水ヨーヨーをプレゼント!

[体験イベント]
PM2.5を知る
PM2.5を測ってみよう / PM2.5の大きさを比べてみよう / ダジック・アース投影

「PM2.5を測ってみよう」まずはPM2.5の正体の説明からスタート!色々な形がありますね。

はじめに部屋の空気を集めて測定したら、続いて自分の吐いた息を測定します。PM2.5の量に違いはあるかな?

掃除機や加湿器、空気清浄機などから出る排気もどんどん集めていきます。

集めた空気をそれぞれ測定して記録します。部屋の空気と他の空気ではかなり数値が違っています。いったいどうして??

測定結果の説明を聞きます。どういう仕組みで身の回りの空気中のPM2.5が減ったり増えたりするのか、納得!

「PM2.5の大きさを比べてみよう」コーナー。大きなバランスボールが髪の毛の太さだとしたら、PM2.5はどのくらいの大きさのボールになる?

ダジック・アースは大気のシミュレーション結果の3D投影です。北極は...?などが気になったらくるっと回転させて、みたい場所を見ることができます。

ブラックライトで見えるスタンプコーナーは実は影の人気コーナーです。

PM2.5になりきって写真が撮れる顔出しパネルは今年も登場!インスタ映え間違いなし?

とても熱心な3人組。未来の研究者...?

[体験イベント]
近未来の快適乗り物
近未来の快適乗り物(G4v4)を体験しよう

大人気企画「極小モビリティ乗車体験」、今年は開催場所をアップデートしました。さて、ここはどこでしょう。奥の人だかりがヒントです。正解は最後に!

極小モビリティは、使う人の目的に合わせて形を変えることができます。老若男女、形を変える”トランスフォーム”には心惹かれますね。

今回の試乗機はこちらです。

いよいよ乗車。走り出す前に、スタッフの説明をしっかり聞きます。ブレーキと操作方法を確認していざ出発!

スタッフが伴走しながら、植え込みをぐるっと一周する長めのコースです。最初はおっかなびっくりですが、慣れると気持ちよく走れます。

お帰りなさい!終点です。初めての電動体験、楽しめたようですね。

乗車後はアンケートにご記入いただきました。いただいたお声はこれからの研究に役立ててゆきます。ご協力ありがとうございました。

クイズの正解発表!試乗場所は本館Iの食堂前でした。奥の人だかりは、氷屋さんで冷を求めてかき氷を待つ人たちでした。とても暑い中を参加して頂き、皆さま、ありがとうございました。

[対話オフィス主催:環境サイエンスカフェ]
きれいな水、汚い水とは
牧秀明主任研究員(海洋環境研究室)

多くの方が、川・池・湖沼・海の「水」に対してどのような印象や考えを持っておられるのか?座談会的に語り合って頂くことを念頭に置いて、「水のよごれ」について、考えられるものを類型化して、またオチ(結論)を設定せずお話しさせて頂きました。会場に来られた方の大部分が成人の方で、こちらとしては意外に知られていない、意表をつく話題を振らせて頂いたつもりですが、皆さんから大変多様かつ、よく練られたご意見を述べて頂き、結果的にオチ(結論)に導いて頂く格好となり、話題提供者として非常に感謝いたしております。
※当初予定していた時間を大幅に超過して、申し訳ありませんでした。

お茶を片手に、研究者と環境トーク!今年は当センターから牧主任研究員が登場します。どんなトークが繰り広げられるでしょうか。

対話オフィスの岩崎さんの司会で、リラックスムードではじまりました。

牧主任研究員によるはじめの問いかけは、「きれいな水、というとどんな水を思い浮かべますか?」。はたしてそれは「良い水」なのでしょうか。

見た目がきれいな水、生き物が棲める水、飲める水、「きれいな水」といっても、それが「良い水」とは一概に言えないようです。

ご来場いただいた皆さま、またお声をかけた際に撮影のご快諾をいただきました皆さま、ありがとうございました。
来年も私たちの研究を楽しみながら知っていただけるような企画を考えたいと思います。
また来年ぜひいらしてください。